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#13 通信会社経営企画からゲストハウス経営へ|「好きなことを事業に」で突き抜ける

  • 執筆者の写真: careermentorjapan
    careermentorjapan
  • 4月5日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月12日

西村拓也さん プロフィール

 大学では都市社会学とメディアコミュニケーションを専攻し、ソフトバンクへ新卒入社。経営企画・事業計画を10年半経験。在籍中から市民学校の立ち上げや地域イベントの実施など様々なプロジェクトを企画運営。退職後は川越のゲストハウス「ちゃぶだい」に加えクラフトビール事業「おとなり」、メキシコと日本をつなぐ事業「Has」の三事業を経営。


 「好きなことをどうやったら仕事にできるか?」を常に考えているという西村さん。人がコミュニケーションする場をつくるというビジョンを軸に、様々な事業展開をする西村さんにキャリアストーリーを伺いました。

「人をつなぐ」軸で選んできたキャリア

ーまず、ソフトバンクでのお仕事について、教えて頂けますか。

 就職活動では、東京にセントラルパークをつくりたい(人がコミュニケーションする場をつくりたい)というビジョンをもとに探していました。その中で、オンライン・オフライン両方の側面で事業展開しており、人をつなぐことを事業としているソフトバンクなら何でもできそうだと思い入社を決めました。

 在職中はずっと経営企画・事業計画の領域で働いていました。ネットやモバイル事業を始めあらゆる事業の財務面のサポート、経営メンバーへの提案、M&A対応、子会社管理などが業務範囲でした。企画立案よりも財務の側面が強い部署だったので、当初は2-3年で退職しようとも考えていましたが、事業も楽しく、本当に良い人たちと働くことができていたので結果的に10年半在籍しました。ベンチャーから大企業へ移行中のタイミングだったこともあり、目まぐるしく事業環境は変わり、フランクな文化でスピード感もピカイチでした。


ー在籍中に、業務外で携わっていたプロジェクトについてお伺いしたいです。

 現在もですが、「人を繋ぐ場をつくる」ビジョン実現に向け、常に何をしようかな、何がおもしろいかなと考えています。次のステップを2-3年ごとに考え、実行し、振り返る。当時はそんなことはわかりませんでしたが、今考えるとそんな動きの繰り返しでした。

 会社では財務関連のお仕事がメインでしたが自分でプロジェクトを立ち上げたく、業務外で様々な方向性を模索しました。ハードの「建築」とソフトの「コミュニケーション」どちらにも興味があり、週末にハード面としては建築士やインテリアコーディネーターの学校へ、ソフト面としては、旅・レストラン系の学校にも通いました。市民大学を立ち上げたり、地域系のイベントを実施もしました。色々と試す中で、自分は手を動かすのも好きだけど、企画を考えることの方がより好きだということがわかりました。



ー会社員を辞めた経緯、その後のキャリア展開について教えてください。

 それなりに忙しく会社員業務をこなし、業務外で様々な動きを繰り返す中で、もっとまとまった時間が欲しいと思うようになり、3年ほど何かに縛られず旅行ややりたい企画などを試し続けたいと、退職に至りました。コーヒースタンドを立ち上げたり、離島事業のコーディネーターをやったり、キッチンカーを作って東日本・西日本を行脚したり、各地を旅したりしました。結果的には3年ではなく、1年ほど自由に動き回りました。というのも、ご縁があり、最終出社日の翌週に参加した川越市の空き家再生イベントにて出会った方と3人でゲストハウスを企画運営することになったからです。

 現在は川越で古民家ゲストハウス「ちゃぶだいGuesthouse,Cafe&Bar」を経営しています。築100年を超える古民家をみんなで改修して、ちゃぶ台を囲んで人々が集い語らう場所をつくりました。『街全体を宿と見立て、街を楽しみ尽くす』そんなかたちを目指しています。それ以外に川越のローカルビールチーム「おとなり」、メキシコでの宿運営・物産販売と空き家等の活用を行う「Has」など、現在は三つの事業を運営しています。


西村さんが経営する川越の古民家ゲストハウス「ちゃぶだい」
西村さんが経営する川越の古民家ゲストハウス「ちゃぶだい」

好きなこと、やりたいことが分からない方も多いと思いますが、どう見つけたら良いかアドバイスいただけますか。

 興味を持ったことで実際に経験できそうなことはできるだけ全部に手を出してみて、違ったらやめるの繰り返しだと思っています。まずは半分山を登ってみたら、景色が変わります。その景色を見て、違ったらピボットしていくようなイメージです。登ってみたその高さからだと、見えなかった他の領域のことやそこに道はないと思っていたところに道が見えてくるかもしれません。もちろんそのまま山を登り続けるのも当然ありです。

 決めた一つの山をずっと登り続けることに憧れがありますが、好きなことを見つけるプロセスはそんなにシンプルじゃないことも多いのかなと思います。


昨年生まれた息子さんと
昨年生まれた息子さんと

―自分の好きなことを仕事にできるかわからないと不安を感じている方へ、アドバイスを頂けますか。

 好きなことを仕事にするには、『自分が好きなものの価値を信じられるか』が大事だと思います。価値があるものは事業にもなり得ます。自分が本当に価値があると思うのであれば、それをどう社会に提供するかを想像し、実行します。どうしたらその価値をわかってもらえるのか、味わってもらえるのか。価値があるものは共感され、お客様もつくし、融資を受けることなどにもつながると思います。

 あとは、自分一人だとできることに限りがあると思うので、仲間を見つけて何人かでやってみるとか、私がそうだったように会社員と並行して始めてみると、比較的ハードルが低く始められるのではないでしょうか。ある程度時間を作れる人は自分でガンガン進んで見ることも大事だと思います。中途半端なチームは足かせにもなりますしね。

 第一歩のかたちは内容によって変わってくると思います。好きなことを仕事にしたい方、ぜひお話しましょう。




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