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#15 総合商社からエグゼクティブサーチへ|経営から企業を変革する

  • 執筆者の写真: careermentorjapan
    careermentorjapan
  • 4月12日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月13日

内藤 悠貴さん プロフィール

 早稲田大学文化構想学部卒業後、三井物産にて勤務しブラジル駐在を経験。10年間の商社勤務ののち、企業のエグゼクティブ人事を支援する外資系コンサルティングファームへ転職。現職中にフランスにてMBA留学を経験。


 経営人事に特化したコンサル及びエグゼクティブのヘッドハンティングという、なかなか多くの方には馴染みのないお仕事について、内藤さんからお話をお伺いしました。


ー新卒入社した総合商社に10年間勤務。色々な経験をされたと思いますが、印象的なお仕事についてお伺いできますか。

 入社した最初の部署で「君たち新人の最大のミッションは、部の忘年会を成功させることだ!」と言われたことですかね。笑

 すみません、冗談はさておき、ブラジル駐在が最も印象に残っていますね。地球の裏側に住んで、価値観や文化の異なる人達と働くことは大変でもあり、とてもやりがいのある経験でした。食品を製造する関係会社に出向したのですが、残念ながら在任中にその会社を売却することが決定されました。入社してからM&A部隊に所属していたので会社に投資することは多々あったのですが、仲間のいる会社を秘密裏に売る仕事は、精神的にも厳しい仕事でしたね。


転職を検討した背景と、エグゼクティブサーチに決めた理由をお伺いできますか。

 ブラジルでの経験を経て、「自分は会社を売ったり買ったりすることよりも、多様な人と一緒にビジネスを拡大していくことがしたかったのでは?」と考える様になりました。

 そんな中、帰国後にアメリカの投資先の社長を交代する案件に携わり、そこで初めてエグゼクティブサーチという仕事があることを知りました。アメリカで活躍するプロ経営者を何人か紹介され、その中の1人を社長として採用。その新社長が入って「流れ」が変わったことを実感しました。会社の雰囲気や業績が一気に良くなったんです。その時にブラジルでの会社を売った経験が対比的に思い出され、「経営トップが全てではないが、トップが変革を進める上で最も重要」だと感じるようになりました。

そのような経験を経て、会社に必要な人を見抜き、多様な人材の採用や選任する仕事に興味を持つようになり、たまたまのご縁で世界有数のエグゼクティブサーチファームに入社を決めました。


ーエグゼクティブサーチのお仕事について、教えてください。

 実はエグゼクティブのヘッドハンティング、という仕事だけでなく、経営の人事に関わることは幅広くお手伝いしています。

 例えば、CEOサクセッション、「次の社長を選ぶお手伝い」が良い例です。ビジネスに限らず、組織のトップを選ぶ際には、(A)既に組織の中にいる人から選ぶ、(B)外部から採用する、という二つの選択肢があり、私たちはどちらもサポートしています。上記(A)(B)いずれの場合も、組織が将来目指すビジョンや戦略を理解し、それらを実現できる人がどんな人かを特定しないといけません。その為、元戦略コンサルタントや企業リーダー経験者が多く当社には在籍し、クライアントの「次の社長像づくり」からお手伝いします。

 まとめると、①次の社長に求められる人物像をつくり、②社内に適した人がいるか次期社長候補者を評価し、③いない場合には外部から採用を支援する、といった流れで社長をはじめとするリーダーの後継選びをサポートしています。

 それ以外にも、コーチング等でリーダーの方々の能力開発を促進したり、経営チームの関係性を改善させるワークショップを行う等、「経営」と「人」に関わる全般的なコンサルティングをしています。少しでも伝わればいいのですが..笑



職場環境・求められるスキル共に大きな変化だったと思います。転職後、新たな環境に慣れるためどのようにスキル習得されましたか。

 先程も少し触れましたが、今の会社はマッキンゼー等の戦略コンサル出身者が多く、コンサルタントとしてプロフェッショナルな働き方が常に求められる環境と、外資系企業のカルチャー共に大きな変化でした。最初は三井物産での働き方や考え方から、コンサル流にシフトすることに本当に必死でした。

こう書くと、そしてイメージ的に外資コンサルは非常にドライで厳しい印象を持たれるかもしれませんが、必ずしもそんなことはないですよ!笑

 私が転職して感じたポジティブなサプライズの一例は、フィードバック文化です。周りの方が忙しい中でもこまめに時間をつくってくれ、良いところ/改善点をフィードバックしてくれます。商社の時は年に2回の人事面談が主でしたが、コンサルはプレゼンや会議、資料作成の後など毎日もらえます。驚いたのは、諸先輩も新米の私に「フィードバック下さい」と聞いてきたことです。こうしたフィードバック文化によって、私もスキルを上達でき、周囲の人への観察眼・フィードバックスキルも向上し、年次に関係なくオープンに話しやすくなったと思います。


ビジネススクールのイタリア人同級生に、ローマを案内してもらいました。
ビジネススクールのイタリア人同級生に、ローマを案内してもらいました。

―これまでのキャリアで満足している点、まだ満足していない点があればお伺いできますか。

 満足していることは、転職したことで物凄く視野が広がり、視座が高まったことですね。転職によって、一つ前の日系商社から外資コンサルという視野の広がりは勿論、MBA留学して世界中の同世代と酒を酌み交わしたり、ケニアのVCでインターンすることもなかったと思います。また、仕事柄、毎日経営リーダーの方とお会いする為、自分の視座も凄く高まったと感じています。

 まだ満足していない、もしくは今後の課題は、上で広げた知見やネットワークを、繋げていく感覚がまだないことですかね。Steve Jobsの有名なスピーチの様に、多様な経験=バラバラの点と点を繋いで、いつか「これまでやってきたことはここに繋がるのか!」と思える様にしたいです。




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